心の旅のお作法

妙齢からの、己を知る道、心のお散歩(笑)

陽性転移、本当に終わり。

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まずは、インフルエンザになってしまいました。
高熱で辛いです。病院で調べたらB型でした。
流行っていることは知っていたのですが、中学生以来インフルエンザには無縁で、自分はならないものだと勘違いしていました(笑)。
皆さんもお気をつけください。
すでにかかってしまった人は、どうかご自愛を。
 
 
 
陽性転移に関しては、いつ終わるんだろうと思っていた。
陽性転移の後に陰性転移が来る場合もあり(カンセラーが仕掛ける場合もあるそうです)、カウンセラーを嫌いになったり、憎くなったり、怖くなったりするみたいで、それは嫌だなあとも思っていた。
あたくしはかつて夫に怒りを露わにしていた時みたいに、負の感情を先生にぶつけるのだろうか?
自分の弱い面を晒すのには抵抗がなくても、激しく荒々しい部分は、何とか見せずに済みたいものだ。
うわぁ、先生大嫌い!とかなるんだろうか?
でも、その時が来たなら、思う存分した方がいいんだろうなぁ、と考えていたのだ。
 
少しカウンセリングの感覚が空いてしまったので、今回はとても辛かったのだ。
正直に「大丈夫だと思っていたけれど、実際はとても辛かったです」と告白したら、
先生は「ごめんね、忙しくて」と言った。
精神的には結構フラフラで、先生に思い切りもたれかかってやろう、くらいに思っていた。
とってもフッカフカな大きくて白いお布団みたいな先生にダイブして、甘えたいと思っていたのだ。
 
 
 
ここ数週間で考えたこと、気付いたことを先生に話す。
思い切り泣いてやろうと思い、そういう時にはあたしは予めフェイスタオルを膝の上に置く。
それだけで、気が落ち着くこともあれば、本当にタオルを活用する時もある。
でも、今日は何となく、いつもと違う。
 
感極まって泣きそうになると、先生が笑いを挟む。
「何でここで笑うんですか?」といつもより強い違和感を感じる。
私が到達した思いを話すと、先生は「それは、違うと思う」と遮る。
何だか、そんなの全然お門違いだよ、そんなのお話にならないよとばかりに鼻先で笑う。
「人の気持ちはそんなに浅いもんじゃないよ?」
 
先生は、ちょっと憤っているように見える。
あたくしの導き出した洞察があまりにも子供じみているからだろうか?
それよりも、あたくしにではなく、何かもっと大きなものに対して腹を立てているようにも思える。
とにかく、ことごとく否定されて、当惑する自分。
どうして先生、今日は自分の考えを押し付けてくるの?
 
ムクムクと夏の入道雲のように沸き起こる反発心。
今まであたくしの何を聞いてきたんだよ! 全然分かってない!
今日の先生のトンチンカンさが受け入れられない。
 
ほんじゃあ、カウンセリング辞めちゃう?と問われれば、そうではないのだ。
不思議と、分かってもらうまで、食いついて、何度でも話そうと思っているのだ。
今日は飲まれてしまったけど、何度でも落ち着いて話せるようになろうと。
「先生はこう思って言ったのかもしれないけれど、私が本当に分かってもらいたいことはこうなのです」と。
このカウンセリングを始めた時、最初に先生を見た時の自分の直感を限界が来るまで信じてみようと思っているのだ。
今の現実世界では難しい、誰かに理解してもらう感覚を、ここでは体感したい。
 
 
 
ともするとやけっぱちなことばかり言うあたくしを、落ち着かせようとする先生の想いは伝わってきた。
先生の突き放すような言葉には、あたくしの幸せを願う愛が含まれているんだろう。
でもそれは、何だか、親戚のお兄さんとかおじさんの言葉みたいなんだよね(笑)。
先生がスーパーな存在から、タダの人間になっちゃった…。
 
人間になった先生は、自分の傷つき体験を話してくれる。
そうか、今日のあたしくしの話、先生の心の琴線に触れちゃってる?
あたくしは先生のこと大好きだから、先生の個人的な話を聞くのは嬉しいよ?
だけど、これはあたくしのカウンセリング。
あたくしの話、聞いてる?
今日の先生、変だよ? どうしちゃったの?
 
カウンセラーといえども何かしら弱点があるのだ。
この手の話は我が身の古傷に触れて辛い…というのが誰にせよあるのだ。
それを克服するのがカウンセラー道なのだ。
…と勉強したよ? あたくしは知っているよ?
 
今日の先生、これは意図的にやっているのだろうか、それとも、そうなっちゃったのか?
と、帰途に考える。
あたくしがあまりにも毎度甘えてくるので、急遽人間宣言をされたのだろうか?
先生の不完全さを知ることは、自分の成長過程においても大切なことだよね?
なんとなく、親がちっとも理想的な人間ではなかったことを悟る時に似ているような気がする。
それをやったということだろうか?
次にそれとなくこのこと聞いてみよう、とか思ってる。
 
人間になった先生はウリ坊を思わせるようなかわいい男の子(オジさんだけど)なのだ。
喜怒哀楽が豊かで、カウンセラーらしからぬ落ち着きのなさだけど(笑)、あたくしはまだ先生を信じてるよ?
そうしてひとまずは、先生のことを嫌いにならなくて良かった。
完璧でなくても愛するに価するのだと、何度も教えてくれたのは先生なのだから。