心の旅のお作法

妙齢からの、己を知る道、心のお散歩(笑)

よろしく哀愁。

f:id:spica-suzuhazu:20180215220450j:plain

現在の先生とのカウンセリングの頻度は約2週間に一度となっている。
この間隔が今の自分には丁度良い。
 
カウンセリングが終わると、自分はすぐにその時間を反芻(はんすう)する。
先生のあれは、どういう意図だったんだろう? とか、どうして自分は咄嗟にあんな応答をしてしまったんだろう? とか。
可笑しいくらいに、グルグルとずっと考える。
 
そうして、1週間くらい経つと、だいたい「ああ、そうだったんだ〜!」みたいな一つの答えらしきものが見つかる。
だけど、それは大体はポンコツな発想(笑)。
そこからさらに1週間、その考えを弄んでいると、ポン!と新しい考えが降りてくる。
それは最初の考えよりは少しマシなような気がして、自分的にはちょっと満足する。
この、グルリと一回転考えて、さらにもう一回転考えてみる感じがイイ。
 
そうすると、その頃はもう次の面接の日が近付いている。
自分は頭の中に出来上がったものを壊さぬよう、そのままをお伝えできるよう、ソロソロ、イソイソとカウンセリングルームに足を運ぶ。
 
 
 
「あなたの心が安定するまでは暫く、2週間に1回というのはどうだろう?」
と、初回カウンセリングの際に先生から提案されて通ううちに、いつしかこの思考のリズムが生まれた。
 
それまでの自分はお恥ずかしいことに、カウンセリングは回数さえ重ねれば進むものと思い込んでいた。
 
今の先生に出会う前に、二人のカウンセラーにお世話になったことがあるのだけど、その頻度はおおよそは経済事情に依存しており、バラバラだった。
 
最初の先生に月1回の頻度で通ったのは、単にその時は無職で、それが経済的に精一杯だったからだ。
二人目の先生の時は、某大学のカウンセリングルームだったこともあり、費用は最初のクリニック併設のカウンセリング料金よりも若干手頃になったのだけど、初回面接の時、担当のカウンセラーの方から頻度について決めるように言われた時に、しばし考え込んでしまった。
 
その時の先生は「同じ曜日と時間帯で継続するのが大切」と前置きし、「毎週…せめて2週間に1回くらいの頻度が理想的」と言った。
その時も「ひと月の費用はかかるが短く済ませるか、もう少し負担を軽くして期間を長くするか」という二者択一的な発想しかなかったあたくしは、「自分は早く良くなりたい。毎週の方が2週間に1回よりも早く進みますよね?」と聞いてみた。
担当カウンセラーは「ん〜、そうなりますかねー?」と言葉を濁したのだけど、勇み足の自分はそれを「Yes」と解釈し、ちょっと経済的にはキツイけれど毎週カウンセリングに通うことを決心したのだ。
 
月に一度だろうが、毎週だろうが、自分がカウンセラーに信頼感を持てず、洞察を深めることができなければ、いずれカウンセリングは停滞期を迎え、それを超えられなければ中断に至る、と悟ることになるのは、ずっとずっと後のことだ。
しかも、カウンセリングが全何回になるのか、いつ終わるかなんて、誰にも予想なんかできないのだ!
 
最初のカウンセリングも次のカウンセリングも、奇しくも丁度24回で中断となってしまった。
 
 
 
あたくしはずっと、カウンセリングというのは、その面接時間だけが大切なのだと思っていた。
例えば50分の面接だったら、その50分間が勝負!みたいな…。
 
カウンセリングの勉強の中でも、逐語記録という対話記録の分析があって「“ここ”の部分でクライエントの気持ちに変化があったんですね!」みたいなのをやるワケです。
それで、大切な変化は全て面接時間中に起こるものだと思い込んでいた。
まぁ確かに、そういうことも多々あるのだろうけど…。
 
でも、今思うにそれはチョット違ってて、面接と次の面接の間にアレコレ考えるのが、後から効いてくるのだな。
 
昭和のアイドル郷ひろみの歌に『よろしく哀愁』という曲があって、
“会えない時間が 愛育てるのさ” というフレーズがあるんだけど、まさに、あれだ。
 
あたくしの場合は、愛を育ててるワケじゃなく、洞察を進めてるのだけど。
 
ずっと、カウンセラーの先生が何か魔法を使ってくれるものだと期待してたのだけど、そういうものは何も持っていないとようやく気付いた。
魔法みたいなものがあるのだとすれば、そういう一方的なもんじゃないのだなぁと、やっと理解してきた。
だからこそ辛いのだけど、そこのところは『よろしく哀愁』ってことで、いいんじゃないだろうか? みたいな…。

 

THE GREATEST HITS OF HIROMI GO

THE GREATEST HITS OF HIROMI GO

 

昔は西城秀樹の方が好きだった。今聞くと、ヒデキはエロすぎる(笑)。それに比べて、郷ひろみの歌は“男の純情”を歌ったものが多いような気がする。『ハリウッド・スキャンダル』とか、好き。もちろん『林檎殺人事件』も!