心の旅のお作法

妙齢からの、己を知る道、心のお散歩(笑)

先生、あたくし浅慮でございました。

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インフルエンザで外出禁止、熱も下がらないから、布団で一人、ずっと先だってのカウンセリングを反芻していたのであった。
そうして思い返しては憤り、先生の気持ちをおもんばかっては、やっぱりあれは酷かろう?とか、涙していたのだった。
インフルエンザによる高熱は、少しも自動思考を衰えさせてくれない。
 
何故か夫は、高熱で食欲の落ちたあたくしに、プリンと玉子豆腐を買ってきた。
あたくしは病気の時はここ何年も、ヨーグルトかゼリー派なのだ。
熱が出た時、玉子は気持ち悪くて食べられない。
何年一緒にいるんだよ? と、ここで怒りが湧く。
夫の善意だということは分かっている。ありがたいんだよね? 結局、甘えてるんだよね?
とても弱っているので、説明も面倒臭くて手をつけないでいたら、いつの間にか夫が自分で食べていた。
 
弱っている上に、食はさらに細く、考えは後ろ向きに、一層バカになるばかりだ、と自分にダメ出し。
 
 
 
実はあたくしにはカウンセリング友達というか、全く違うカウンセラーさんから違う療法を受けている友人がいて、時々お互いの先生のことを話し合ったりする訳。
そこで、改めて、人がカウンセラーに対して求めていることは十人十色だと思い知るのだ。
友人も自身のカウンセラーには信頼を寄せているけれども、そのやり方を聞いてみると、自分の先生とは何から何まで全く違う。
良いカウンセラーというのも千差万別なのだ。
 
そうして、先日のカウンセリング出来事を友人に話したら、彼女は「何、それ、プロっぽくない!」と我が事のように憤った。
プロっぽくない、というのは、先だってのカウンセリングで自分の意見を押しつけてきた先生の態度のことだ。
そうして、「ちゃんとデータに基づいた話をしてくれなきゃ、困るよねぇ?」と言った。
 
でも、ここが面白いところで、あたくしはちっともそう思わなかったのだ。
「いやさ、先生は感性の人だから、統計学的なことは重きを置いてないんだよ(笑)」と言ったら。
「だって、ちゃんと勉強してもらわなきゃ困るじゃない?」
「クライエントから苦手分野の話が出たからって、適当なこと言ってちゃダメじゃないのよ?」
でもそれは、彼女にとっての理想のカウンセラー像なのだ。
彼女はあたくしよりも10歳以上年下なのだけど、こういうところに若さを感じるんだな。
 
そうして、彼女は親切心からたくさんのアドバイスをくれた。
「もっと専門性の高いカウンセラーに相談してみては?」とか
「男性には分からない話もあるだろうから、女性のカウンセラーはどうだろうか?」とか。
 
でも先生がその日の気分や体調から、あたくしに対して適当していたとはどうしても思えないの。
だだ、その意図を計りかねてオロオロしているだけだ。
「ありがとう。だけどね、自分が限界を感じるまで、今の先生にお願いしようと思う」
よき友に、あたくしはそう伝えられたのだった。
 
 
 
そうして通常よりも更に劣化している思考能力でもって、シツコク考え続けて、一つ思い出した。
 
先日のカウンセリングの時に、あたくしはこんなことを言ったのだ。
「言葉とは裏腹な、相手の本心が伝わってきてしまうことがある。
 この人はこんなこと言ってるけど、私のことなんか大切に思ってないなぁ、とかが分かってしまう時が」とね。
それに対して、カウンセラーの先生はこうおっしゃった。
「分かった時、そのことについてあなたは何も言わないの?」
「言わないです」
「大切にしてよ、とか?」
「言えないです。自分に自信がないから。
 分かるだけでいいんです。後は、こっちで決めますから」
 
あはは、きっとカウンセラーなら、そこに山を見ちゃうよね?(笑)
 
で、あたくしの読み取った先生からのメッセージはこれ!
「僕にあなたの権利を主張して来い!」です。
どうだろう?
まあ、かなり的外れだとしても、このまま考えが変わらなければ、自分は次のカウンセリングでそうしてみるつもりなの。
 
ぶつかり稽古ってやつ?
「分かってくれ」「分かってくれ」「分かってくれ〜〜〜!」って感じで、何度も飛びつく。
その都度、先生に軽く放り投げられるに違いないので憂鬱だ。
それは疑似恋愛からチビッ子相撲への変遷…先生、疲れるよね? ご苦労かけます。
 
陽性転移が終わっても泣きべそなんだな。
だけど泣きの質が違って悔し涙なんだな。
これ陰性転移? それともインフルエンザで弱ってるだけ?
とりあえずインフルエンザだけでも早く回復しよう、そうしよう。